大腿骨頸部骨折後遺症について

大腿骨頸部骨折後遺症とは、大腿骨上部の頸部を骨折したあとに発症する後遺症のことです。大腿骨上部は関節と接続する骨頭部と、末梢方向に伸びていく大転子、そして両者をつなぐ頸部から構成されています。大腿骨は頸部を起点として内部に曲がっています。

そのため負荷がかかりやすく骨折自体が治癒しても後遺症が出やすい傾向にあります。

原因と症状について

大腿骨頸部骨折後遺症の症状についてですが、歩行時の強い痛みです。股の関節を動かすたびに強い負荷がかかり、強い疼痛を自覚するため次第に歩行も困難になってしまいます。

大腿骨頸部骨折は回復までに時間がかかることが珍しくありません。時間をかけてリハビリテーションにいそしんでも骨が完全に融合しないこともあるほどです。

症状の原因について

大腿骨頸部骨折後遺症の原因についてですが、交通事故のほか高齢者特有の転倒による骨折や骨粗しょう症が基礎疾患に関与していることも珍しくありません。

骨粗しょう症では骨密度が低下しているため、わずかな負荷でも骨折につながるリスクがあります。大腿骨頸部は全身の体重が繰り返しかかる箇所であるだけに、何気ない歩行動作などでも骨粗しょう症患者では骨折に発展するリスクがあるわけです。

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